信用買い残・信用売り残とは?そこから見える投資心理!
信用取引を行う上では、信用買い残・信用売り残を知ることができます。信用買い残・信用売り残を利用することでその株の人気や投資家の心理などを把握することができます。
この記事では信用買い残・信用売り残に関して
- 信用買い残・信用売り残とはなにか
- 信用買い残・信用売り残をどのように利用するか
について解説します。信用取引を行わない人にも非常に有用な方法なのでぜひ覚えていきましょう!
信用買い残・信用売り残とは?
「信用買い残・信用売り残」とは信用取引の残高のことです。
つまり信用買い残は信用買いされた株のうちまだ売られずに残っている株の数を表し、信用売り残は信用売りされた株のうちまだ買われずに残っている株の数を表します。
この残高の情報は投資家がその会社の株について、どのように考えているかを把握することができます。
信用買いをする人は将来的に株価が上昇すると考えてその株を買い、信用売をする人は将来的に株価が下降すると考えてその株を空売りします。
信用取引を行う投資家の心理と行わない人の心理が同じであるなら、この情報は信用取引を行わない人にとっても非常に有益な情報となります。
信用取引を行わない人が取引をするには、株を買ってその次に売るという順番でしか取引はできません。そのため、「信用買い残だけを見ていればよいのではないか」と思うことがありますが実際には信用売り残の情報も必要となります。
この信用買い残・信用売り残を利用した株価指標として「貸借倍率」があります。
信用買い残・信用売り残の利用方法
信用買い残・信用売り残を見ることで投資家の心理が把握できます。
まず信用買い残と信用売り残の両方が増えている場合は、その会社の株がより注目を浴びるようになっていることを表します。
つまり、その後の株価の動きはより大きくなることが言えるでしょう。
では信用買い残だけが、増えている場合はどうでしょうか?
この場合投資家は株価が上昇することを期待しており、短期的には株価が上昇するでしょう。しかし、将来的には株を売らなければならないので、長期的には売りの圧力が強くなると言えます。
信用売り残だけが増えている場合は、逆に投資家は株価が下降することを期待しており、短期的には株価が下降しますが、将来的に株を買い戻さなければならないので、長期的には買いの圧力が強くなると言えます。
信用買い残が増えると貸借倍率が高くなり、信用売り残が増えると貸借倍率が低くなるので貸借倍率を見て投資の判断をすることもできます。
まとめ
この記事では信用買い残・信用売り残に関して
- 信用買い残・信用売り残とは信用取引の残高のことである。
- 信用買い残・信用売り残を利用することで投資家の心理を把握できる。
- 貸借倍率から今後の株価の傾向を見ることができる。
ということを解説しました。特に貸借倍率を日々確認してその変化がどれくらいかを見ると、非常に信頼度の高い情報になります。