どうすれば株取引を始められる?必要な初期資金と証券口座開設
『株式投資の「始まり」へ』では
株とはなにか?株を保有することによるメリットとリスクはなにか?について説明しました。
株式投資を始める際には当然のことですが、初期資金が必要となります。株式投資を始める際にいくらから始めるのが良いのでしょうか?
この記事では株式投資を始めるにあたって
- いくらから株式投資を始められるのか?
- 株式投資を始めるまでの必要な手順はなにか?
について初心者向けに説明します。
株式投資に必要な資金
株を売買するときには基本的に「単元株数」で売買します。単元株数とは最低売買単位のことを言います。2018年10月からはすべての会社で単元株数が100株に統一されました。つまり、株を買うために必要な資金は
必要な資金=現在の会社の株価×100 円
と計算できます。もちろん資金が多ければ株を買うことができる会社が増えますが、どれくらいの資金があればいくつの会社の株が買えるのでしょうか?
2019年6月の段階で株を売買できる会社はおよそ3,800社です。そのときの株価によって変動しますが、そのうち5万円あればおよそ600の会社の株を買うことができ、10万円あればおよそ1,500の会社の株を買うことができます。1つの目安として10万円以上を初期資金とすることを私はオススメします。
株式投資を始めるまでの手順
株式投資を始めるにあたってしなければならないことは次の3つになります。
- 証券会社に口座を開く
- 証券口座に入金をする
- 買いたい株の注文をだし取引を行う
この記事では証券会社の口座の開き方を解説します。証券会社に口座を開く方法について見てみましょう!
証券会社に口座を開く方法
会社は株を発行した後に「証券会社」を通して投資家を探します。また投資家は株を売買するときに証券会社を通して注文をし、取引を行っています。そのためまずはじめに証券会社に口座を開く必要があります。
証券会社に口座を開くと一口に言っても証券会社は無数にあり、おすすめのサービス内容も異なります。その中でどの証券会社の口座を開けばよいのでしょうか?
証券会社には大きく分けて店舗がある「総合証券」と店舗がない「ネット証券」の2つがあります。この2つの証券会社のサービスを見てみましょう。
総合証券
総合証券の特徴は対面型でサービスを提供しており、充実したサポートがあること、新規公開株(IPO)に多くの株が割り当てられること等のメリットがあります。
特に株を長い期間保有したい場合、会社の成長性や財務健全性などの分析をするため、専門的な知識が必要となってきます。そのため専門家からアドバイスをもらうことができるというのは大きな利点になるでしょう。
注文方法としては、店頭での注文、電話での注文、インターネット上での注文と数多くあります。
反対にデメリットとしては人件費がかかる分、ネット証券よりは手数料が高いこと、取引ツールが充実していないこと等があります。
ネット証券
ネット証券の特徴は口座を開くところから、株の売買まですべてインターネット上で行います。そのため手数料が安いこと、時間や場所を選ばずに取引ができること等のメリットがあります。
特に短期で株の売買を行うデイトレードやスイングトレードでは取引をすばやく行えることと、手数料を抑えることができることからデイトレードやスイングトレードを行いたい方は実質ネット証券1択でしょう。
反対にデメリットとしては、買いたい株の会社の情報は自分で調べなければならないこと、インターネット回線のトラブルにより取引のタイミングを見逃してしまう可能性があること等があります。
総合証券とネット証券どちらが良い?
個人的にはネット証券をおススメします。理由としてはインターネットの普及により総合証券でしか得られない情報が少ないこと、手数料が大きく異なることです。
ネット証券では証券会社によって売りにしているサービスが異なります。そのため場合によっては複数の証券会社の口座を開き、投資方法に応じて口座を使い分けるということもできます。
口座を開設するときに1つに絞る必要はなく、使いたいサービスに応じて複数の証券会社の口座を持つということもできます。特にIPOでは複数の証券会社の口座を開くことでIPOの当選確率を上げることができるという大きなメリットがあります。
口座開設をする
口座の開設は無料で行うことができます。住所やメールアドレス等の必要事項を記入し、送信するだけで口座開設の手続きができます。
その際にパスポートや運転免許証などの本人確認書類とマイナンバーカードが必要となります。
必要事項を記入する際次のような特定口座を開設しますか?というところで迷うことがあるかもしれません。
株取引には利益に対して税金を支払わなければなりません。特定口座を開設し源泉徴収ありにしておけば証券会社が自動的に税金を納めてもらうことができるので税金の心配をする必要はありません。そのため初めて口座を開設する方は「特定口座を開設、源泉徴収あり」にすることをオススメします。
口座開設の手続きを行うと、証券会社から口座番号・ログインパスワード・取引パスワードが記載された書類が届きます。
まとめ
ここでは株式投資を始めるまでに必要な必要な手順として
- 株を始めるための初期資金として10万円以上あると良い
- ネット証券の口座を開設がオススメ
- 特定口座を開設、源泉徴収ありにすると税金の心配をする必要がない
ということを解説しました。証券口座を開設したあとは、売買のために口座に資金を入金し実際に注文を出すということが必要になります。