投資スタイルを選ぼう!短期投資?長期投資?中長期投資編
株を買ってから売るまでの期間によって投資のスタイルは変わってきます。株を保有する期間によって投資のスタイルとして
- デイトレード
- スイングトレード
- 中長期投資
の3つがあります。この記事では中長期投資について解説していきます。
中長期投資とは
「中長期投資」とは数ヶ月から数年にかけて株の売買を行う投資手法です。中長期投資では1回の利益が大きく、収益は安定している傾向があります。
中長期投資ではチャートの分析よりも投資をしたい会社のことを知ることが大切です。また中長期投資ではネット証券だけでなく総合証券を使うことによって専門家からアドバイスをもらうことができます。
中長期投資をするなら手数料はかかりますが、外国の株に投資することもおすすめです。外国の株はそれぞれ国別に特徴があり、例えばアメリカの株式なら、日本の株式投資よりも高配当で安定した投資をすることが可能です。
中長期投資の3つのメリット
中長期投資では、デイトレード・スイングトレードに比べて3つのメリットがあります。
安定した利益
中長期投資では適切な会社に投資することで安定した利益を得ることができます。長い期間で見ると経済は成長していく傾向があるため、適切な会社を選ぶことで安定した利益を出すことができます。
他にも会社からの配当金や株主優待も期待ができ、銀行口座の定期預金よりも高い金利で恩恵をうけることができるでしょう。
労力が少ない
デイトレードのように取引時間中にずっとモニターを監視している必要はなく、またスイングトレードのように数週間の単位で新しい会社に投資するために、その会社のチャートの分析を行うということも必要ありません。
中長期投資では株を買うまでに株を買う会社のことをしっかりと調べる必要はありますが、株を買ってしまえばその後はそこまで労力を掛ける必要がありません。
専門家からのアドバイス
総合証券を利用している方は、専門家から会社の業績、安定性などを考慮した分析結果から今後、株価が上昇するだろう会社のアドバイスをもらうことができます。
中長期投資の3つのデメリット
中長期投資はデイトレード・スイングトレードと比較して3つのデメリットがあります
利益が確定するまでが遅い
中長期投資では、長期に渡って取引を行うため、まとまった利益を得るまでに時間がかかります。そのため資金効率が悪く、様々な会社に投資をして利益を得るということに向いていません。場合によっては利益を確定するまでに10年かかることもあり、10年かけた割にはあまり株価が上がっていないというようなこともありえます。
会社分析の知識が必要
中長期投資では投資する会社の成長性や、財務健全性を分析した上で投資します。そのため財務諸表と呼ばれる書類をよく読み、会社の経営状況を把握する必要があります。
会社分析の知識がないと財務状況を把握できません。そのためネット証券で自分の力だけで投資をする際にはこのような分析が必要になります。
ネット証券のサービスである程度の会社の状況を知ることはできますが、経営の専門用語を理解し自分で分析することが重要です。
大暴落の可能性がある
中長期投資では戦争や大災害等の株価が大暴落するニュースに直面することは珍しくありません。そういった場合に大きな損失のリスクがあります。また、投資した会社の業績が伸びなかったり、倒産して株の価値がなくなってしまうこともあります。
このように中長期投資では1回の取引で得られる利益が大きい一方で、株価が大暴落して大きな損失になるということがあります。大暴落の際に適切な行動を取ることが必要とされます。
長期投資に向いている人
ここまでは中長期投資のメリット・デメリットを解説してきました。それをふまえて中長期投資に向いている人の特徴をいくつか挙げてみます。
ある程度の資金を持っている人
中長期投資では「10万円からはじめた初心者が1000万円稼ぐまで」というように少ない資金で膨大な利益を得ることは難しいです。ある程度の資金を持っている人が、「いくつかの会社に資金を分散して投資を行って、安定した利益を得たい」という方にはオススメな投資手法であるといえます。
いくつかの会社に資金を分散する理由は1つの会社にすべての資金を投資をした場合、その会社の業績が悪くなると大きな損失が起こってしまいます。そのためリスクを抑える手法としていくつかの会社に投資をするという「分散投資」が好まれています。
辛抱強く待つことができる人
中長期投資では利益になるまでに時間がかかります。そのため短期的に株価が上昇したときにそこで利益を確定しようとせず、長期的な目で物事を考えることができ、大きな利益になるまで待つことができる人は中長期投資に向いています。
経営・国際情勢の知識がある人
中長期投資では会社の業績、ニュースに大きく影響が株価に大きく影響します。そのため会社が出している投資家向けの情報を理解し分析できる人、国際情勢に詳しくニュースから経済にどれだけの影響を与えるかを把握できる人は中長期投資では大きな利点となるでしょう。
中長期投資に必要なコト・モノ
ここでは中長期投資を始めるうえで必要なものや事柄をまとめます。
政治・経済のニュース
中長期投資では日々のチャートを見る必要がない半面、政治・経済のニュースは毎日見逃さないことが大切です。日本の株価は海外に非常に影響されやすく、特に海外で利益を上げている会社だと大きく株価が変動することがあります。
最近では、テレビや新聞よりもインターネット上に早く情報が流れます。そのためインターネットを上手く利用して情報を収集することが必要です。
株主総会の出席
株を長期的に保有している人に「株主総会」の出席のお知らせが届くことがあります。株主総会では会社がどんな事業にどれくらいお金を使ったか、今後は何に力を入れていくかの情報をいち早く手に入れることができます。
これからの事業があまり利益が出ないのではないかと思ったら、保有している株を早めに売ってしまうのも1つの手です。
まとめ
ここでは投資スタイルの1つである中長期投資に関して
- 中長期投資は数ヶ月から数年にかけて株の売買を行う投資手法である
- 中長期投資ではチャートの分析よりも会社の事業をよく知ることが重要である
- 中長期投資では每日ニュースを見て政治・経済の情報を収集することが必要である
ということを解説しました。中長期投資は株式投資の中では最も歴史があり、専門家も多い投資手法です。必要となる知識は多いですが、それを学び活かすことで少ないリスクで利益を得ることが可能となりますので、中長期投資に興味のある方は繰り返し読んでいってください!