中国の株に投資!中国の株式投資の特徴
『はじめての外国株投資!より将来性のある会社に投資しよう』では外国株投資のメリット・デメリットについて解説しました。
近年ますます中国経済が成長しています。2019年5月末で時価総額トップ10にアリババ・グループ・ホールディングとテンセント・ホールディングスの2社が入っているなど、どんどん世界市場に影響を与えるようになっています。
これからさらに成長していくであろう中国の会社に投資したいと考えている人は多いのではないでしょうか?
この記事では中国の会社に株式投資をするにあたって
- 中国の株式の特徴
- 中国の株式投資のメリット・デメリット
の2つを中心に解説します。
アメリカの株式投資に関してはコチラ→『アメリカの株に投資!アメリカの株式投資の特徴』
中国の株式の特徴
中国はおよそ人口14億人の世界で一番人口が多い国であり、経済規模はアメリカに続き世界二位です。投資が盛んに行われている国であり、日本では全株式のおよそ6割は外国人投資家が保有していますが、中国では、株式は中国人が保有していることが多いです。
中国の株式の特徴としては、中国には証券取引所が上海証券取引所と深セン証券取引所の2つあり、その中でも中国人のみ投資可能な「A株」と 日本人でも投資可能な「B株」に分かれています。そのため投資初心者のかたはB株に投資することになります。
厳密には中国本土ではありませんが、香港証券取引所でも中国株を購入することができます。主要活動拠点を中国本土に置いているが、香港で上場している中国株を購入することができます。
日本では香港証券取引所で上場している株式のみ取引できるというような証券会社も多いです。香港証券取引所で株の取引をすると、配当金の税金がかからなくなるなど様々なメリットがあるので、中国株を取引したいならこちらをオススメします。
中国株の代表的な株価指数として「ハンセン指数」と「上海総合指数」があります。ハンセン指数は香港証券取引所で上場している会社のうち、最大50社から構成されます。上海総合指数は上海市場の全会社の加重平均指数です。
中国の株式投資のメリット・デメリット
中国の株式投資のメリット・デメリットについて説明します。
割安で成長性がある
中国はこれからさらに発展していく可能性が高いです。そのため現在のほとんどの会社は、割安な株価で購入することができます。中国の2018年の国内総生産は前年比で6.6%増加しています。日本の2018年の国内総生産の前年比は0.7%であることを考えると、経済状況は良好であり、長期的には株価が高騰する可能性が高いです。
中国では特にITに関しては自国独自のサービスを展開する傾向にあり、そのような会社には多くの中国人投資家が投資をしています。そういった意味では今後、中国で独自のサービスを展開したい成長株に投資をすることは有用であるともいえます。
高配当である
中国株式もアメリカと同じように高配当な株が多いです。会社によっては利回りが5%を上回ることもあります。
さらに、香港証券取引所に上場している株式には配当金に税金がかかりません。アメリカでは配当金には10%の税金がかかることを考えると、この点は大きな魅力となります。
値動きが大きい
中国株式は日本やアメリカの株式と比べて値動きが大きいです。値動きが大きいということは、株価が上昇すれば大きな利益を得ることができる反面、下降すれば大きな損失を生むこともあり、投資のリスクは高くなります。
また香港証券取引所に上場している株式にはストップ高・ストップ安がありません。そのため株価が上昇するときはどこまでも上がり、暴落するときにはどこまでも下がります。
政治体制のリスク
デメリットとして中国では政府が会社に様々な規制や介入をする可能性があり、株式市場に大きな影響を与える場合があります。またそういった政治的な情報を手に入れることは簡単ではありません。
例としては、中国でインターネットの規制に関する声明を政府が出市、IT関連の会社の株は大きく下降しました。他の国とは違って、中国では政府の力が非常に強く、政治体制の変化によって大きく株価が変化することは注意しておきましょう。
まとめ
この記事では中国の株式投資の特徴として
- 中国はさらに経済が成長していくと考えられ、現在の株価は割安である
- 中国株式は値動きが大きく、大きな利益を得ることができるが、その分リスクも大きい
- 中国政府の力が強いため、政治体制の変化によって株価が大きく変動することがある
ということを解説しました。
安定性といった面ではアメリカには劣るものの、長期の経済成長性は非常に高く、アメリカに投資をするよりも大きな利益が得られる可能性があります。新規公開株も多く非常に活発な市場であるので、1度は中国の投資をしてみるのも良いでしょう。