浪人は1000万円以上の損失を生む
「第一志望の大学には落ちてしまったが、滑り止めの大学には合格しました」
こういったときに浪人するか、滑り止めの大学に行くかの選択は人生を左右します。
この場合は絶対に浪人せず、滑り止めの大学に行ったほうが良いです。
この記事ではその理由について説明します!
浪人をすることで生み出す損失
当然のことですが、浪人をするということは受験に1年をささげるということです。
つまり働く期間が1年短くなるので他の人よりも1年分、生涯年収が低くなります。
これだけ聞くと「入社して1年目の分の年収が少なくなる」と思われますが、
これは大きな間違いです。
正解は「最も年収が高い年の1年分の年収が少なくなる」です。
一般的なサラリーマンなら新入社員のときの年収は約300万円、
50代のときがもっとも年収が高く約1000万円ほどです。
浪人の選択をするということは、その1000万円の部分が消えることになります。
しかも、1年を費やしても合格できないこともあります。
また10代後半から20代までは積極的に新しいことに挑戦できる貴重な時間です。
その貴重な時間をやりたくもない受験勉強に費やすのは、お金に換えられないほどの損失となります。
受験勉強に1年費やすよりも、その間に興味のあることに挑戦したほうが有益ではないでしょうか?
こんな場合は浪人しないほうが良い
では実際にどのケースでは浪人しないほうが良いのかを見てみます。
滑り止めの大学でも興味のある学部である
おそらくこのケースは非常に多いと思われます。
自分の興味のある学部・学科を調べて大学を複数選択して、
志望校には落ちて滑り止めには合格した。
この場合は滑り止めの大学に行っても自分の興味のある分野なので、充実した大学生活を行うことができるでしょう。
仮に志望校に合格したとしても、大学の講義だけですべてを学ぶことは時間的に不可能です。
つまり、最終的にはどちらの大学に行っても自学自習が重要となってくるわけです。
偏差値の高い大学のほうが「就職に有利なのではないか」と思われがちですが、それは
新卒採用のときのみです。
転職まで考えると今まで「どんな業務を担当してきたか」が重要となってきます。
大学の選び方についてはコチラ→『偏差値で大学を選んではいけない3つの理由!』
大学を選ぶ際に志望する研究室をすでに決めている
これは意外に思うかもしれません。
「大学を選ぶときに学部・学科だけでなく研究室もすでに決めていてその研究をしたい!」
そう思っている方がその大学に落ちたときに、
浪人せずに滑り止めの大学に行けばよいと言っているのだから。
ではその理由はどこにあるのでしょうか?
答えは本格的な研究は大学院から始まるからです。
つまり大学院入試で行きたい大学に挑戦すればよいということです。
しかも大学院入試は大学入試よりもはるかに難易度が低いです。
では卒業研究とは何?
と疑問に思うかもしれませんが
卒業研究は大学院の研究で必要なスキルを身に着けるための練習
と考えている大学教授も多いようです。
大学のときに基礎知識を固めて研究の準備をして、
大学院で本格的な研究を始めればよいでしょう。
まとめ
この記事では浪人することは大きな損失になることを説明しました。
浪人をすることでのメリットはありますが、それ以上にデメリットが大きいのでできれば避けたいところです。
とはいえ受けた大学すべてに落ちてしまったら、浪人するか高卒で社会に出るかのどちらかになってしまいますので、大学受験の際には確実に合格できる大学を最低でも1つは受験することをおすすめします。