偏差値で大学を選んではいけない3つの理由!
高校生のうちで最も大きな出来事は大学受験でしょう。ほとんどの人は本命の大学として
自分の学力よりも少し上の大学を狙っています
そしてもういくつかを自分の学力よりも少し下の滑り止めと呼ばれる大学を受けるというような戦略をとっていることでしょう。
これも戦略としては間違いではないのですが、偏差値だけで大学を選ぶと必ず後悔します。
この記事では偏差値だけで大学を選んではいけない理由について解説します。特に高校生の方に見ていただき、今後の進路の助けになれば幸いです。
なぜ偏差値の高い大学に行くのか
そもそもなぜ偏差値の高い大学に行くのでしょうか?その答えは人それぞれだと思います。
ある人は授業のレベルが高いからといい、またある人は就職に有利だからとも言います。高校の教員が個人の成績に合わせてこの大学が良いのではないかと言われてそれで大学を決めてしまうというようなこともあります。
ただそれだけで大学を決めてしまうのはオススメしません。その理由を3つ解説していきます。
授業レベルについて
東大に入れば日本で一番レベルの高い授業を受けられるというのはそもそも間違いです。確かに東大の教員は海外の大学で博士課程を取得している人も多く、教員の質は非常に高いでしょう。
しかし大学の授業は前期と後期で分けると、1つの科目で15週ほどしかありません。その15週という限られた時間の中で教員は授業の計画を練る必要があります。
そのため授業レベルとしては、ある程度のレベル以上の大学からはほとんど変わりはありません
理由としては15週という少ない時間では、どの大学でも講義として教えられるのは入門部分だけであり、より高度な内容は自分で学習する必要があるからです。
結局の所、大学で自主的に学習した人は大学名に関係なく伸びていきます。
就職に有利であるか
就職に有利という面では確かに新卒での採用では、見るべきところがどうしても大学名になってしまうところから大学によっては有利であったり、大学のレベルがその会社の選考のレベルに達していないと、大学名だけで選考落ちすることはあります。
ただし有利になるのは新卒採用のときのみです。転職をする際には今までどんな業務を担当してきたか、どんなプロジェクトを達成したかを中心に見るので、大学名はあまり関係なくなります。
特に最近では終身雇用形態が崩れつつあり、ずっと同じ会社にいることができなくなるかもしれません。そうなったときに出身大学は就職に有利かといわれるとそこまで有利ではなくなってくるでしょう。
また海外で働く場合には、何を専攻してきたかが重要で大学名は全く重視されません。
興味のある学部・学科であるか
大学でも学部・学科によって偏差値は異なります。例えば医学部や法学部は他の学部に比べると偏差値が高いです。
このように学部・学科によって偏差値が異なるために、
この学部なら受験すれば合格できるのではないか
というような考えが浮かんでしまいます。これは大学のブランドが先にあって、その中で自分が合格しそうな学部・学科を選んでいるに過ぎません。
重要なことは大学名よりも先に興味のある学部・学科を決めてから、大学名を選ぶことです。高校の教員によっては、自分の高校の進学実績を上げるために
「〇〇大学の××学部なら合格狙えるよ」
のような推薦を受けることがあります。しかしながら、もしそれで合格したとしても自分の興味のない学部なので、大学にあまり来なくなってしまうというようなことも起こりえます。
結果として大学のブランドのみで入学すると、何も得るものがない4年間を過ごすことになりかねません。
まとめ
この記事では大学を選ぶ際に偏差値の藻で決めてはいけない理由として
- ある程度のレベル以上の大学からは授業のレベルはほとんど変わらない
- 偏差値の高い大学では就活に有利になることはあるが、転職する場合はあまり影響しない
- 興味のない学部に合格しても大学にいかなくなる
という3つについて解説しました。大学生活をより良いものとするためにも「偏差値の高い大学」ではなく「自分にあった大学」を選ぶようにしましょう。