アメリカの株に投資!アメリカの株式投資の特徴

2019-07-03株式海外株投資

 『はじめての外国株投資!より将来性のある会社に投資しよう』では外国株投資のメリット・デメリットについて解説しました。

 初めて外国株投資をする方が一番最初に思いつく投資先の国はアメリカでしょう。Google・Apple・Microsoft・AmazonのようなIT関連の会社やマクドナルド・コカ・コーラなどの外食、飲料の会社など日本人ならほとんどの人が知っているような会社が多いのではないでしょうか。

 この記事では、市場規模の1番大きいアメリカの会社の株への投資に関して

  • アメリカの株式の特徴
  • アメリカの株式投資のメリット・デメリット

の2つを中心に解説していきます。

 中国の株式投資に関してはコチラ→『中国の株に投資!中国の株式投資の特徴

アメリカの株式の特徴

 アメリカは市場規模が世界一大きいです。2019年5月時点で時価総額トップ5はすべてアメリカの会社です。現在ではアメリカが世界経済の中心となっていることは誰も否定できないでしょう。

 アメリカの株式の指標となるものはNYダウ平均です。NYダウ平均ははアメリカの主要な会社の株価の平均です。NYダウ平均からアメリカ全体の株価の変動がどれくらいなのかを見ることができます。

 ここ10年のNYダウ平均と日経平均を見てみましょう。

NY-DOW
ダウ平均株価
NIKKEI225
日経平均株価

上の画像がダウ平均株価で下の画像が日経平均株価です。この2つの画像を比較してみるとNYダウのほうが安定して上昇していることがわかります。しかも日経平均株価は1990年の時点では30,000円以上ありそれからまだ、株価が回復できていないことを示しています。ダウ平均株価もリーマン・ショックで大きく下落しましたが、現在では株価が回復しています。

 このことからアメリカの株価の特徴は大きく下落してもすぐに回復することが多く、非常に安定していると言えます。

アメリカの株式投資のメリット・デメリット

merit

 アメリカの株式投資のメリット・デメリットについて説明します。

高配当である

 アメリカの株は配当金が高く会社によっては5%以上の会社もあります。そのため長期的な投資では株を保有しているだけで大きな利益を得ることができます。

 アメリカではどの会社も配当金を上げていく傾向があり、25年以上増配を続けている会社も少なくありません。生活用品のP&Gでは60年以上増配を続けています。アメリカでは配当金を減らすことは日本以上に嫌われる傾向にあり、自分の会社に自信がないと思われがちです。

安定性がある

 アメリカの市場は世界の中心であるため他の国のニュースの影響を受けにくいです。そのためNYダウ平均は安定して上昇をしています。

 またアメリカの国内総生産も良い割合で上昇していることから、国全体の経済状況も良いと言えます。

 そのためアメリカの時価総額の高い会社への投資は、日本の大手の会社に投資するよりも安定しており中長期投資に最適でしょう。

手数料が比較的低い

 アメリカの株式投資は証券会社にもよりますが手数料が比較的安いです。しかしほとんどのネット証券では最低手数料が5ドルであるため少額で投資をする人にとっては手数料の負担が大きい場合があります。

 逆に資金が多い人にとっては手数料は安いです。SBI証券やマネックス証券では手数料は最大でも20ドルです。1回の取引の額が大きければその分手数料を抑えることができます。他の国だと手数料に上限がない場合も多く、100万円分の取引を行うと1万円以上の手数料がかかる国も少なくありません。

取引時間

 アメリカの証券取引時間は日本時間の23時30分から翌朝の6時と夜間に取引が行われます。そのため基本的にはあらかじめ注文をしておき、リスク削減のため逆指値注文をしておくと良いでしょう。

 こういった時差的な問題もあるため、デイトレードを夜間に行うのは睡眠不足になって、判断力が鈍ってしまう可能性があるためあまり有効ではないといえます。

配当金の二重課税

 アメリカで得た配当金はまずアメリカで税金として課税されます。アメリカでは配当金の税金は10%なので、配当金から10%課税された額が現地で課税されます。

 そこからさらに日本で20.315%の課税がされます。もし配当金が2万円分であるとするとまず最初にアメリカで

20,000×0.1=2,000円

で2,000円分がアメリカで課税されます。残った18,000円分のうち

18,000×0.20315=3,656.7

で3,656円分がさらに日本で課税され結局手元には

20,000-2,000-3,656=14,344

で14,344円分が残ります。このように国内株式よりも配当金を得るときは税金がかかることには注意しておきましょう。

 この税金は確定申告をすることによって、ある程度外国税額控除という形で戻ってくる場合があります。

まとめ

 この記事ではアメリカの株式投資の特徴として

  • アメリカは世界の市場の中心であり、他の国のニュースの影響を受けにくい
  • アメリカの会社は、高配当であり、安定性がある
  • アメリカの会社への株式投資は他の国に比べ手数料が安い

ということを解説しました。

 初めて中長期投資をする方は、国内株式よりもアメリカに投資をするほうが株価が安定しており、配当金の利率も高いので、アメリカの会社に投資をする方が非常に堅実な手段であると言えます。

2019-07-03

Posted by wis