投資スタイルを選ぼう!短期投資?長期投資?デイトレード編
株を買ってから売るまでの期間によって投資のスタイルは変わってきます。株を保有する期間によって投資のスタイルとして
- デイトレード
- スイングトレード
- 中長期投資
の3つがあります。この記事ではデイトレードについて解説していきます。
デイトレードとは?
「デイトレード」とは1日の間に何度も売買を繰り返して利益を得る方法です。 インターネットの普及に伴い、株の売買をインターネット上で行うようになり、1日に何度も売買ができるようになったため、最近生まれた手法であるともいえます。デイトレードはインターネットで取引を行うため、ネット証券に口座を開設していなければなりません。
デイトレードの特徴としては1回の取引で得られる利益と損失が少ないという点です。こういった取引を何度も行うことによって、多額の利益を獲得していくことが目的です。
デイトレードの4つのメリット
デイトレードはほかのスイングトレード・中長期投資と比較して4つのメリットがあります。
取引時間外の為替やニュースの影響を受けない
証券取引所での売買が終了する15時以降に発生したニュースで次の営業日の株価が大きく変動することを「オーバーナイトリスク」と言います。 デイトレードでは1日のうちに売買の取引を終了させます。 そのため、深夜に為替の変化等によって次の日に日本の株価が暴落してもその影響を受けずに売買を行うことができます。
資金を効率的に利用できる
1日のうちに何度も売買を行うデイトレードでは、いくつかの会社に資金を何度も回す 「ループトレード」と呼ばれる取引手法により、少額でも効率よく投資ができます。
例えば5つの会社の株を20万円分買ったとして、それを全てその日のうちに売買を成立させたとすると、1日に100万円分の投資をしたことになります。それにより中長期投資よりも効率的に資金を利用することができます。
理解の難しい企業分析等が必要ない
中長期投資では投資をする会社の財務諸表を読み会社の業績、安定性、成長性などを詳しく調べてから株の取引を行います。そのため会社の分析をするために難しい専門用語や経営学の知識が必要となります。
デイトレードでは株を買う会社の業績を分析する必要がないため、経営学に明るくない人でも比較的参入しやすい手法であるといえます。
ハイリターンである
1日に稼いだ金額を複利で運用するため非常にリターンが大きいです。初期投資金を10万円で1日の取引で0.5%稼いだとすると2年後にはおよそ120万円、5年後には5,000万円になります。もちろん毎日利益をだすことは難しいですが、稼いだ資金をまた投資に使うことで大きな利益につなげることが可能となります。
デイトレードのデメリット
メリットがあるものには、デメリットがつきものです。デイトレードにもいくつかのデメリットがあります。ここではスイングトレード・中長期投資に比較して3つのデメリットがあります。
取引時間中は画面をずっと監視する必要がある
もしかしたら株取引をする人は、複数のモニターをみて1分1秒を見逃さないようにするというイメージを持っている方もいるかもしれません。デイトレードはまさにその典型的な例です。このようにデイトレードはとくに肉体的・精神的な負担がかかるということがあります。
時間的な余裕と精神面の強さの2つが必要とされ、長い時間モニターを集中してみていられるかという問題があります。
ハイリスクである
デイトレードのメリットとしてハイリターンであることを説明しましたが、その反面、短期で大きな損失を抱える可能性があります。特に損失が続くと中長期投資に比べて非常に大きな損失となりえます。
投資では「大きな利益」は「大きな損失」の裏返しであるということは理解しておきましょう。
大きな利益を見逃すことがある
取引時間外のニュースも悪いものもあれば良いものもあります。業績の好調、新商品の情報などといったニュースの影響も受けないため、この場合は大きな利益を逃してしまうことになります。
デイトレードに向いている人
ここまではデイトレードのメリット・デメリットを解説してきました。それをふまえてデイトレードに向いている人の特徴をいくつか挙げてみます。
取引時間中に時間的余裕のある方
デイトレードは1分1秒を争う取引です。そのため取引時間中はずっとモニターを監視している必要があるので、取引中に時間があることはデイトレードを行う上では前提となるでしょう。
取引時間中に仕事をしなければならない方はデイトレードに向いているとはいえません。専業トレーダーと呼ばれる投資だけで生活している方は、会社員をしているとデイトレードができないという理由で会社員を辞める人もいます。
判断力のある方
デイトレードは株の購入、利益の確定、損切りなどを即座に判断することが求められます。ここぞという場面で即座に判断し実行に移すことのできる方はデイトレードに向いているといえます。
損失を割り切ることができる方
1回の損失で落ち込むことなくすぐに次の投資に切り替えることのできる方はデイトレードに向いています。デイトレードの失敗例は損失を大きくしてしまうことなので、損失を授業料だと割り切ってなぜ損失したのかを考えることが大切です。
デイトレードで必要なコト・モノ
ここではデイトレードを始めるうえで必要なものや事柄をまとめます。
高性能なパソコン・モニター
デイトレードをするうえで初心者はパソコンとモニターが1つずつあれば問題ありません。しかし、同時に多くの情報を得たいときには複数のモニターを使うことがあります。また複数のモニターを利用することに対応した高性能なパソコンが必要です。
またここぞというときに通信エラーとかになっているとチャンスを見逃したり、大きな損失を出したりすることがあります。通信環境は良質なものを選びましょう。
チャートソフト
ネット証券のサービスとして専用のチャートソフトを提供しているところが多いです。このチャートソフトを使うことによって、ローソク足や移動平均線、そのほかにも様々な投資指標を見ることができ、即座に注文ができるソフトです。
このチャートソフトを用いて複数の会社の板情報を同時に見ることができるため、 チャートソフトはデイトレードを行う上では必須となります。
ローソク足・移動平均線・板情報の分析
デイトレードでは難しい会社分析を行う必要がない反面、ローソク足や移動平均線、板情報などの分析を素早く行う必要があります。この分析には心理的な面が大きくかかわってきますので、自分の思うような株価の動きにならなかったらすぐに売ってしまうのも1つの手です。
信用取引口座の開設
株を売ってからその分を買い戻すという信用取引ができるようになれば利益を得るチャンスは倍に増えます。そのためには信用取引口座の開設をしなければなりません。信用取引に関してはある程度投資経験がないと口座を開くことができませんので初心者の方は信用取引はできませんが、億単位で稼いでいるデイトレーダーの方は全員、信用取引を利用しています。
まとめ
ここでは投資スタイルの1つであるデイトレードに関して
- デイトレードは1日に何度も取引を成立させて大きな利益を得ることを目的とする手法である
- デイトレードは短期間で大きな利益が期待できる反面、短期間で大きく損失する可能性がある
- デイトレードは時間的余裕のある方や判断力がある方に向いている
- デイトレードで取引する際にはチャートソフトは必須である
ということを解説しました。
もし、デイトレードを活用して大きな利益を上げることに興味のある方は、繰り返し読んでいただければ幸いです。