ミニ株と単元未満株とは?資金が少なくても投資できる方法!

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買いたい株があるのに資金が足りない!

 投資を始めたばかりの方は誰しもこのような経験があると思います。

株価が高く100株単位で買うことができなかったり、別の株を保有していて新たに買う資金がないといったように信用取引口座を開設するまでは資金面で大きなデメリットとなります。

 そういった場合

 「10株または1株単位なら株を購入できればいいのに

と思うことでしょう。それらを可能とするのがミニ株・単元未満株です。

 この記事ではミニ株・単元未満株に対して

  • ミニ株・単元未満株のメリット・デメリット
  • ミニ株と単元未満株の違い

について解説します。投資資金が足りない方はもちろん、投資を体験してみたいという方にはオススメなサービスとなります。

ミニ株・単元未満株とは?

 『どうすれば株取引を始められる?必要な初期資金と証券口座開設』では株を始めるための初期資金としてオススメしました。これは10万円あれば上場している会社のうち、およそ4割の株を購入することができるからです。

 しかし10万円では買いたいと思った株が非常に高く100株単位で買うことができないことがあります。結果として10万円分で買える株だけしか選択肢がありません。

 他にも100万円ある資金のうちA社の株を50万円分買ったとします。その後B社の株を買いたいと思ったとき、最低購入価格が80万円だったとすると、B社の株を買うことはできません。

 このように資金が足りなくて困るようなときがよくあります。そこで証券会社によっては100株単位ではなく、もっと少ない単位で株を購入できるサービスを提供しています。このサービスのことを「ミニ株・単元未満株」と言います。

 ミニ株では10株単位で株を購入することが可能となります。1株10,000円の株を購入するとき、通常の取引では最低でも100万円必要となりますが、ミニ株を利用することで10万円あれば株を購入することができます。

 単元未満株では1株単位で購入することが可能となります。これによりわずか1万円でもほとんどの株を購入することができるため、これから株を始めたいけど資金がないという方が、投資を試してみるには最適と言えるでしょう。

ミニ株・単元未満株のメリット・デメリット

 一見すると、売買単位を細かく指定することができるミニ株や単元未満株にはデメリットがないように思えます。しかしこのミニ株・単元未満株にもデメリットがあります。これらをメリットと共に見ていきましょう。

ミニ株・単元未満株のメリット

 ミニ株・単元未満株のメリットとしてはやはり通常の取引では資金の都合上購入できない株を買うことができる点でしょう。

 通常の取引では10万円資金がある場合、上場している会社のうち、およそ4割の株が購入可能です。ミニ株を使って10株単位で株を購入する場合は99%の会社の株を購入することができ、単元未満株を使って1株単位で株を購入する場合はすべての会社の株を購入することができます。

 また少額で投資が可能であるため儲けが少ない代わりに損失も少なく、資金が少ないけど投資を試してみようという方にはオススメの手法と言えます。

 『株式投資を行う上でやってはいけないこと!投資初心者が経験しやすい3つのミス』では投資初心者が陥りやすいミスの例として1つの会社に集中して投資することを上げました。

 資金が少ない人が通常の単元株で取引を行うと1つの会社の株を買うだけでほとんどの資金を投資してしまうことがあるでしょう。

 こういう場合にミニ株・単元未満株を利用することで少額でも複数の会社に投資をする事が可能となります。

ミニ株・単元未満株のデメリット

 それではミニ株・単元未満株のデメリットはどんな物があるのでしょうか?

 まず1つ目が手数料です。ミニ株・単元未満株は通常の取引に比べて手数料が高いです。そのため少ない資金で複数の会社に分散投資をする場合には、手数料の負担がかなり大きくなります。

 2つ目が注文方法が成行注文に限られ、売買時間も限られていることです。自由なタイミングで取引ができない上、指値注文ができないので自分の買いたいと思っている価格よりも、大きく異なった価格で取引が成立してしまうこともあります。

 3つ目は基本的に株主優待を受け取ることはできません。1株で株主優待が得られるのはごく一部となります。

ミニ株と単元未満株の違い

 それではミニ株と単元未満株はどのような違いがあるのでしょうか?

結論から言ってしまうと

すべてにおいて単元未満株のほうが良いです。

なので最近ではミニ株のサービス提供を廃止している証券会社もあります。

それではどのような点が異なるのか確認してみましょう。

 まずは最初に解説したように単元数が違います。ミニ株は10株単位の取引で、単元未満株は1株単位の取引が可能です

 次に売買時間が異なります。ミニ株はその日の始めのときしか、株を売買することができません。つまり1日1回しか売買のタイミングがありません。

 それに対して単元未満株では前場と後場の寄り付きに株を売買することができます。つまり1日2回取引のタイミングがあります。

 最後に株主優待です。ミニ株では株主優待はありません。それに対して単元未満株ではごく一部で株主優待があります。

 これらをまとめると次のようになります。

通常取引ミニ株単元未満株
売買単元100株10株1株
売買のタイミング9時~15時1日1回1日2回
株主優待もらえるもらえないごく一部でもらえる

この表を見るとどの部分を見てもミニ株よりも単元未満株のほうが良いことがわかります。

 また単元未満株は決まった名前がなく、証券会社によりサービスの名前が多少異なります。

まとめ

 この記事ではミニ株と単元未満株に関して

  • ミニ株・単元未満株を利用することで少ない資金でも株を購入できる
  • 少額でも複数の会社の株を買うことができ、資金を分散できる
  • ミニ株よりも単元未満株がオススメ

ということを解説しました。ミニ株・単元未満株では大きな利益を生むことはできませんが、損失も少ないのでバーチャル投資ではなく自分のお金で投資をするときは、ここから始めると良いでしょう。

Posted by wis