TOPIXって何?用語と使い方について解説!
日本全体の株価の状況の傾向を知るために日経平均株価ともう1つTOPIXというものがあります。
この記事では日本の主要な株価指標であるTOPIXに対して
- TOPIXとはなにか
- TOPIXと日経平均株価との違い
を解説します。TOPIXは日経平均株価と同じように利用することができますが、細部の部分で異なる部分があります。
TOPIXとは?
経済ニュースを見てみると日経平均株価とともに「TOPIX」について耳にすることがあります。
東証株価指数(TOPIX)は東京証券取引所第一部の上場株式から算出する株価指数です。そのため日経平均株価と同じように、TOPIXの上昇、下降によって株式市場の状況を判断し、日本の株価の傾向を知るためによく利用されます。
特にTOPIXは東京証券取引所第一部のすべての会社を対象として算出されます。そのため日経平均株価よりも日本全体の経済状況を表しているとも言えます。
TOPIXの計算式は
算出時点の構成銘柄の時価総額÷基準時価総額×100
で表されます。基準時価総額は1968年1月4日時点の時価総額です。つまり「1968年1月4日時のTOPIXを100として、そこからどれだけ経済状況が時価総額の意味で変化したか」を表しているということになります。
TOPIXと日経平均株価との違い
TOPIXと日経平均株価はどちらも、日本全体の株価の状況の傾向を知るための株価指標であり、どちらを利用すればよいかと迷うことがあるでしょう。そのためにTOPIXと日経平均株価の違いを簡単に解説します。
まずTOPIXと日経平均株価の違いとしては、計算するのに利用する会社の数です。日経平均株価は東京証券取引所第一部に上場している会社のうち225社の株価の平均をとったものです。
それに対してTOPIXは東京証券取引所第一部に上場しているすべての会社を対象としています。2019年9月時では約2,100社が上場しており、TOPIXのほうが日本株の経済状況をよりよく表しているということがわかります。
また日経平均株価は名前の通り株価の平均をとったものであるため、高い株価の会社の影響を大きく受け、TOPIXは時価総額から算出された値であるため、時価総額の高い会社の影響を大きく受けるということには注意しましょう。
状況に応じて日経平均株価とTOPIXを使い分けると良いでしょう。またこれら両方を利用したNT倍率という株価指標もあります。
まとめ
この記事では株価指標であるTOPIXに対して
- TOPIXは東京証券取引所第一部のすべての会社を対象として算出される株価指標である
- TOPIXは時価総額から算出され、日経平均株価は株価の平均から算出される
ということを解説しました。一般的には聞き慣れていないかもしれませんが、経済の世界では日経平均株価と並び、重要な株価指標の1つとなっています。